令和3年度企画展示「渋沢栄一と一橋大学」1

はじめに

 渋沢栄一は、現在の日本の礎となる多くの政策に携わり、数々の会社や社会事業の設立、運営に関わった「近代日本資本主義の父」といわれる人物です。その偉大な功績から、2024年発行予定の新一万円札の肖像に選ばれ、2021年NHK大河ドラマの主人公としても注目を集めています。

 渋沢は実業界での活躍だけでなく、商業教育にも力を注ぎました。一橋大学との関係は深く、本学の存亡の危機を何度も救い、実業界の人材育成と高度な商業教育の発展に寄与しました。同窓会組織である如水会や、学生が暮らす中和寮の名付け親でもあり、満91歳で亡くなる直前まで、学生や教員、卒業生と交流を持ち続けました。本学にとって、渋沢は大恩人と言っても過言ではないでしょう。

 本展示では、学園史に残されたその足跡と、今に受け継がれるレガシーを、図書館の蔵書を中心とした資料を通してご紹介します。


   *本展示の文中において、敬称や称号を省略しています。
   *組織名称や役職は当時のものです。
   *人名や組織名称は常用漢字で表記しています(資料の書誌事項を除く)。

目次

展示に関するアンケート(ご意見ご感想はこちらから)