日本郵船株式会社会計帳簿類

概要

解説

 日本郵船株式会社の創立 (1885年/明治18年) から約100年間にわたる会計帳簿類、計1,357冊。

 1885年10月~1986年3月にわたる会計帳簿類1,357冊で、この冊数には、関連会社である
 ①三菱汽船の帳簿類 (1943~1946年)
 ②三菱海運の帳簿類 (1949~1963年)
 ③三共海運の帳簿類 (1940~1945年)
が含まれている。

 日本郵船の帳簿は、日記帳・現金出納帳・元帳に分かれる。記帳はほぼ英国記帳法に準拠しており、取引記録は日記帳 (普通仕訳帳) および現金出納帳 (特殊仕訳帳) に記入され、これらを元帳に転記する分割仕訳方式を採っている。

 明治期の帳簿には、1冊1,000頁、重量にして20kg~40kgにもなる巨大な帳簿類がいくつもあり、小口や見返しにはマーブル装飾が施され、形態的にも特筆すべきものがある。しかし明治を過ぎて時代が下るにつれ、帳簿は小型化・軽量化されていき、やがてマーブル装飾すら見られなくなる。

伝来

日本郵船株式会社から、1962年2月に445冊 (1885~1944年分) 、2002年5月に912冊 (1944~1985年分) 寄贈された。

  • 1962年受入れ
    日本郵船株式会社の日記帳・現金出納帳・総勘定元帳445冊 (1885~1944年) を、附属図書館が受け入れた。1977年2月に、産業経営研究所 (現イノベーション研究センター) に管理換えが行われ、1978年12月に『日本郵船株式会社会計帳簿目録:明治18年~昭和19年』を発行した。2002年の受入れの際に、附属図書館へと再管理換えされた。
  • 2002年受入れ
    日本郵船株式会社の会計帳簿類 (1944~1985年) に加え、①三菱汽船の帳簿類 (1943~1946年) 、②三菱海運の帳簿類 (1949~1963年) 、③三共海運の帳簿類 (1940~1945年)の912冊を、附属図書館が受け入れた。

資料の構造

日記帳・現金出納帳・元帳に大別される。

日本郵船 資料の構造
※「現金出納帳」は、1959年10月から「銀行勘定出納帳」に移行

資料リスト

画像

一橋大学機関リポジトリHERMES-IR へリンク (資料のデジタル画像がご覧になれます)

関連情報

研究論文

※この資料は、デジタルアーカイブ「近代日本経済史・経営史」の収録タイトルです。

所在

附属図書館 書庫【VY:】