海水から飲み水を ― 逆浸透膜のイノベーションに挑んだ企業の歴史

開催概要

タイトル 一橋大学附属図書館ブックトーク
海水から飲み水を― 逆浸透膜のイノベーションに挑んだ企業の歴史
日時 2020年12月9日(水) 17:15~18:45 (17:00受付開始)
開催方法 Zoomミーティング (ライブ配信)
講師 青島 矢一 氏
(一橋大学大学院経営管理研究科教授/イノベーション研究センター長)
紹介著書 『イノベーションの長期メカニズム : 逆浸透膜の技術開発史』
(藤原 雅俊, 青島 矢一著. 東洋経済新報社, 2019.9)
主催 一橋大学附属図書館
参加者数 37名
ブックトーク2020年12月9日(画像1)

開催報告

ブックトーク2020年12月9日(画像2)
▲ 自著を語る青島先生

12月9日(水)、今回が初のオンライン開催となる一橋大学附属図書館ブックトーク2020「海水から飲み水を― 逆浸透膜のイノベーションに挑んだ企業の歴史」を、Zoomにてライブ配信しました。ブックトークとは、講師が自らの著書をもとに講演し、参加者と交流するイベントです。著作についての理解を深めるとともに、著者と読者とのコミュニケーションの機会を創出することを目的としています。

講師は、青島矢一経営管理研究科教授/イノベーション研究センター長。藤原雅俊経営管理研究科准教授との共著書『イノベーションの長期メカニズム:逆浸透膜の技術開発史』に基づき、水問題という切実な社会課題の解決につながる「逆浸透膜」の開発プロセスの歴史的分析を通じて、高い不確実性の下でイノベーション活動が長期にわたり継続されるメカニズムを明らかにする講演をしていただきました。

参加者は学生や学外の方等37名。講演後の質疑応答では、「研究開発開始時点で収益化が見通せない事業への投資をどこまで続けるか、経営陣にどのような葛藤があったかを知りたいです」「新規事業に対する資源導入を行うには、既存事業に対するそれを抑える必要性も出てくると考えます。開発企業の3社では、当時の既存事業運営を変更していたのでしょうか」など、熱心な質問が寄せられ、テーマへの関心の高さがうかがわれました。また、アンケートにも、「これまで先生の研究内容をお聞きする機会がなかったのですが、非常に興味深く拝聴しました」「青島先生のトークは、『下町ロケット』を読んでいるかのような錯覚をするくらい、とても楽しかったです」等の感想が並びました。

関連図書展示

講演会に先立ち、図書館本館1階読書スペースYomoccaで、附属図書館で所蔵する関連図書の紹介展示を行いました。

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