令和7年度企画展示「良知文庫にみるウィーン1848年革命」

ご案内

2025企画展示ポスターの画像

 『良知文庫』は、故良知力一橋大学教授(1930-1985)が生前に収集した、1848年革命に関する世界的にも貴重な文献、新聞、公示文、ビラ等、社会史関連の史料を豊富に含んだコレクションです。これらの膨大な史料群は、ウィーンの市民、学生、労働者、女性、そして民族など、多様な観点からの記録が含まれ、単なる歴史的資料に留まらず、当時の人々の視点で、ウィーン革命を理解するための重要な手がかりとなっています。
 本展示では、良知文庫の貴重資料*の一部を用い、ウィーン革命の起こりから終焉までについて解説いたします。また、革命期制作の版画作品(個人所蔵)の複製も組み合わせての初めての展示となります。多彩な図像資料を含む良知文庫とともに、コミカルな風刺画や、人々の表情までも微細に表現した版画作品等から、革命に揺れる1848年ウィーンの世界をより近くに感じていただけましたら幸いです。

 このほか、1960年代から80年代前半にかけて、日本の思想史、社会史研究を牽引した良知教授が遺した名著の数々や、それらに影響を受けた国内外の文献もご紹介します。
* 貴重資料の展示は前期のみとし、後期は複製を展示します。

展示概要

会期・時間[前期] *貴重資料を展示します
  2025年10月31日(金)~11月14日(金)(土・日・祝日は閉室)
  開室時間 12:00~17:00
  ※ シンポジウム 開催日は開室 11月8日(土) 10:00~18:00
[後期]
  2025年11月21日(金)~2026年3月11日(水) (土・日・祝日、図書館休館日は閉室)
  開室時間 10:00~17:00
  11月22日(土)・23日(日) 10:00~17:00
  11月24日(月・祝) 10:00~16:00
会場一橋大学附属図書館 展示室
(西キャンパス 時計台棟1階)
※入場無料
主催等主催:一橋大学附属図書館
共催:一橋大学社会科学古典資料センター
監修:東風谷 太一 徳島大学准教授
※ 本展示は 一橋大学創立150周年記念シンポジウム「古典資料の世界的共有へ —良知文庫と社会史・社会思想史—」の関連事業として開催します。