平成17年度一橋大学附属図書館企画展示

オウエンから一橋へ : 消費組合の成立と展開

3. 日本における協同組合思想 : 一橋を中心に

3.5 モスコウ式消費組合の登場

ロバートオウエンの思想は、ロシアでも受容され、さまざまに展開していった。初期の思想家としては、チェルヌイシェフスキーなどがいる。 ロシア革命後、レーニンによって生み出された消費組合は、経済主義を基調とするロッチデール式消費組合とは性格が異なり、階級闘争を重視した政治主義的なものであり、モスコウ式消費組合と呼ばれる。

日本にも社会主義思想が流入すると、文部省思想局は学生消費組合運動の思想的傾向をロッチデール式かモスコウ式かという観点から色分けし、その左傾化を警戒していた。ロッチデール式組合を批判し、無産者消費組合運動に加わった本学教授の大塚金之助が治安維持法違反のため逮捕されるのは、1933(昭和8)年のことである。1940(昭和15)年、東京学生消費組合も強制解散の通告を受けることになる。

【参考文献】 [出品資料]


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