平成17年度一橋大学附属図書館企画展示

オウエンから一橋へ : 消費組合の成立と展開

3. 日本における協同組合思想 : 一橋を中心に

3.3 学生消費組合の誕生

日本最初の大学における消費組合は、1898(明治31)年、安部磯雄によって創設された同志社大学購買組合であった。安部は1891(明治24)年渡米してハートフォード神学校、ドイツのベルリン大学に学び、帰国後、有志学生とともに最初の大学生協を設立したという。安部が学んだアメリカは、当時大学購買組合が創立されはじめた頃であった。山本美越乃によると“How can I cut down expenses”『如何ニセハ學費ヲ節減シ得ヘキヤ』という命題の解決の一方法として大學購買組合“College or University Coop”制度が案出されたという。

ついで誕生したのが慶應義塾寄宿舎消費組合(1903)、日本女子大学校寮舎共同購買会(1905)、東京高等農業学校消費組合(1907)であり、本学の一橋消費組合は日本で5番目の学生消費組合である。これらの消費組合が学校管理下の消費組合であるのに対して、1926(昭和元)年に設立された東京学生消費組合は、学生主導の消費組合連合であった。初期の加盟大学は早稲田大学、拓殖大学、東京帝国大学(赤門)、立教大学、明治大学(駿台)、明治学院(白金)である。

【参考文献】 [出品資料]


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