平成18年度一橋大学附属図書館企画展示
江戸時代の豪農と地域社会 : 岡田家文書の世界

連合する村々と岡田家の政治的活動 [展示ケース8]

江戸時代の村は、さまざまな契機によって、周辺の村々との間に多様な連合関係をもっていた。ここでは、年貢米の輸送や触の伝達、村役人の役所への出勤など領主支配に関わる諸経費を共同負担するための連合関係(「郡中」「組合村」)について述べたい。

江戸時代後期、岡村は幕領であり、頻繁に交代する幕府代官の支配をうけていた。「郡中」や「組合村」と称する村連合は、代官支配に関わる諸経費を共同負担して、個々の村の負担を軽減するだけでなく、頻繁に交代する代官支配をささえる側面も有していた。その運営は、村の庄屋たち(郡中惣代、惣代庄屋と呼ばれる)が集会を開いて自治的におこなっており、集会に関わる諸経費も「郡中入用」「組合村入用」として共同負担し、最終的に各村々の村入用から支出された。

岡村庄屋である岡田家は、村の代表として「郡中」「組合村」の集会に参加し、村の利益を守るため、ときには郡中惣代、惣代庄屋とともに代官所に嘆願運動をおこなった。


出品資料
大坂鈴木町代官河内国支配所と岡村が所属する組合村々
一橋大学附属図書館 学術・企画主担当