平成18年度一橋大学附属図書館企画展示
江戸時代の豪農と地域社会 : 岡田家文書の世界

村の運営と庄屋岡田家 [展示ケース2]

村は、百姓たちが生活と生産を営む場であると同時に、領主層が百姓たちを把握するための支配・行政の単位でもあった。

村の重要事項は百姓全員の寄合で決められ、必要経費(村入用)は村民が共同で負担するなど、村は自治的に運営された。村独自の取り決め(村法・村掟)も制定された。こうした自治の背景には、兵農分離によって武士が城下町に集住するようになり、日常的な村運営が村民に委ねられたという事情があった。

村の運営のためには村役人がおかれた。村役人は庄屋(名主)・組頭・百姓代の三者で構成されることが多く、これを村方三役といった。庄屋は村運営の最高責任者、組頭はその補佐役であり、百姓代は庄屋・組頭の監視・補佐をおもな職務としていた。

岡田家は、18世紀末以降、岡村の庄屋を世襲していた。庄屋の職務には、年貢の各村民への賦課、法令の伝達、村の土地の管理、村の人口など諸種の調査・報告、争いの調停などがあったが、高札の管理も職務の一つであった。


出品資料
一橋大学附属図書館 学術・企画主担当