複式簿記がやってきた!

明治初期簿記導入史と商法講習所
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洋式簿記事始め130周年紀念

 いわゆる西洋式簿記≒複式簿記が、日本に導入されたのは、明治の文明開化によってほかのいろいろな文物が入ってきたのと、軌をいつにしています。
 複式簿記は、中世のイタリア商人が次第に整備していったものを、1494年に Pacioloが"Summa"という本にまとめたのがはじまりといわれ、江戸時代のはじめには日本に渡来する西洋人が携えてきていたようですが、導入という意味においては、日本で最初の西洋式の簿記書が一斉に刊行された明治6年を、その嚆矢とします。

 今年(2003年)は、その明治6(1873)年から数えて、ちょうど、130年目にあたります。

  明治6年、6月に、福沢諭吉の「帳合之法」、10月に加藤斌の「商家必用」、そして12月には大蔵省から「銀行簿記精法」が刊行されています。  また、この外、造幣寮でお雇い外国人の勘定役ブラガから指導を受けた官員、三島為嗣が「造幣記簿之法」という書物を書いています。 

 西川孝治郎氏は明治初期の簿記書をその著者の経歴・著書成立の由来により、5系統に分けて理解しています。 
 




<参考文献>
  • 黒澤清, 日本会計制度発展史. 財経詳報社 1990.10
  • 黒澤清, 日本会計学発展史序説. 雄松堂 1982.11
  • 小林健吾, 日本会計制度成立史. 東京経済情報出版 1994.1
  • 小島男佐夫, 会計史および会計学史(体系近代会計学VI). 中央経済社 1979.12
  • 西川孝治郎, 我国における簿記史研究(「現代会計の史的研究」所収). 森山書店 1973.11

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