日・EUフレンドシップウィーク企画展示
EUの公用語

ルーマニア語

ルーマニアという地名自体が「ローマ人の地」を意味する語に由来することにも端的に表れているように、ルーマニア語は古代ローマ帝国の言語であったラテン語の系統であるロマンス諸語に属します。 ルーマニアではキリスト教のルーマニア正教会が優勢ですが、ルーマニア語の表記にはキリル文字ではなくローマ字(ラテン・アルファベット)が使われています。

「   ダキア,トラキア,ワラキア等の各地域をまとめて総称するルーマニア(România)という語は,「ローマ」を指す romanus というラテン語から出た.この国名は,スラヴ,オスマン・トルコ等の支配のなごりを一掃し,ロマンス文化世界に自己を結びつけようという願望のあらわれと見ることができる.ルーマニアという語が国名として地図に登場したのは1862年がはじめであった.この西方ロマンス語世界志向のため,18-20世紀にかけて,フランス語から多数の借用語を受け入れ,スラヴ,トルコの語彙を置きかえた.」
(田中克彦, H. ハールマン『現代ヨーロッパの言語』東京 : 岩波書店, 1985 (岩波新書 ; 黄版 292), p.119)

一橋大学附属図書館 学術・企画主担当