日・EUフレンドシップウィーク企画展示
EUの公用語

ポーランド語

「   インド・ヨーロッパ語族のスラブ語派の中の西のグループに属します。 ... 。
   ポーランド語はラテン語のような屈折言語の構造タイプを今日なおよく示している,かなり保守的な言語です。動詞が活用することはもちろん,名詞類のすべてが格変化をします。屈折体系が発達しているおかげで,文中の語の文法上の役割が語尾にはっきりと示され,「てにをは」を取り違えることはあまりありません。しかし逆に,そのために,単語とともに語の形態と統語の規則を最初から覚えなければなりません。格は主格 nom.,生格 gen.,与格 dat.,対格 acc.,造格 instr.,前置格 loc.,呼格 voc.の7つあります。格変化には数,性,格が,活用には人称,数,時制,態,法,性及び体(アスペクト)が関わります。性は男性人間,男性活動体,男性不活動体,女性,中性の5つありますが,語尾の形と意味とでほとんど区別出来ます。」
(小原雅俊「ポーランド語」. 柴田武(編)『世界のことば小事典』東京 : 大修館書店, 1993, p.422-425 より p.423)
「 -ski または -cki に終わる形容詞型の姓が,ポーランド人の代表的な姓のひとつです.注意していただきたいのは, -ski / -cki は男子姓で,対応の女子姓は -ska / -cka になることです.たとえばパデレフスキ家の男たち(祖父,父,息子,孫息子)は全員 Paderewski という姓を持ちますが,この家の女性(祖母,母,娘,孫娘)は全員 Paderewska という姓を持つことになります.つまり Paderewski と Paderewska は別の姓ではなく,文法上の語尾を異にするだけなのです.これとは別に名詞型の姓もあります.その主なものは男子姓が子音か, -a, -o に終わっています.たとえば Nowak,Zaręba,Orzeszko.この場合,女子姓の作り方は2通りあります.すなわち ① 男子姓をそのまま使うか, ② 「...の妻」を表す -owa または -ina,「...の娘」を表す -ówna または -anka を男子姓の語幹に添えます.上の3つの姓に ② を適用すれば, Nowak → Nowakowa, Nowakówna ; Zaręba → Zarębina,Zarębianka; Orzeszko → Orzeszkowa,Orzeszkówna.19世紀末までは ② が一般的でしたが,徐々に ① が優勢になり,現在では,公文書においては ① が義務づけられています.ただし日常生活では,特に妻の姓に, ② を好んで用いる伝統主義者も少なくありません.」
(石井哲士朗『CDエクスプレスポーランド語』東京 : 白水社, 2003, p.25)

一橋大学附属図書館 学術・企画主担当