一橋大学附属図書館企画展示
マーシャルとシュンペーターの遺産

シュンペーター来日

「  シュンペーターは、二月十二日、ラジオ大阪で演説したあと、翌日には離日したが、彼の日本訪問は、その後、理論経済学を学ぶわが国の経済学徒に甚大な影響を及ぼしていった。すなわち、中山伊知郎、東畑精一(以上の二人はボン大学ですでにシュンペーターの教えを受けていた)、高田保馬、柴田敬、安井琢磨など、黎明期にあった日本の近代経済学をリードしていくことになる逸材たちが、熱心にシュンペーターの著作を研究や教育の題材に利用したからである。とくに、シュンペーター理論の出発点であったワルラスの一般均衡理論が、いち早く日本の土壌に根づいたのは、彼らの献身的な努力に負うところ大であったと思う。」
(根井雅弘『シュンペーター』東京 : 講談社, 2006.1.10 (講談社学術文庫 ; 1743), p.115-116 【0800:34:1743】)

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