鐘 No.33 (1997.10)





図書館あれこれ

石 弘光

  図書館は大学のシンボルである。 欧米の著名な大学を訪れると, その中央図書館はキャンパスの真ん中に堂々たる偉容を見せ, 人目を引く存在となっていることが多い。 もちろん, 建物のみが重要ではない。 より重要なことは, 所蔵されている蔵書の量そして質で, 有名な大学図書館はこの点でも十分に資格を備えている。 これまで訪れた数々の大学図書館の中でも, 20数年前に私が滞在しすっかりお世話になったアメリカのミシガン大学ハッチャー図書館, そしてハーバード大学ヒルズ図書館, カナダのトロント大学ロバーツ図書館, イギリスのオックスフォード大学ボードレイ図書館など, 特に印象に残るものである。 その他, オーストラリア国立大学メンジス図書館, あるいはあまり日本人が訪れる機会も多くないが中国の武漢大学図書館など, 大学のシンボルにふさわしい図書館である。
  このような存在感のある大学図書館と比較して, わが一橋大学附属図書館は少しも遜色がない。 それどころか, メンガー・ギールケ文庫などに代表されるコレクションからみても分かるとおり, 世界有数な大学図書館の一つであるといっても過言ではない。 1996年秋から, 本館の左奥に地上5階, 地下1階建ての新館が当面は学習図書館として新たに利用できるようになった。 イエール大学に留学し, 久しぶりに帰国した私の教え子がこの新館に入り, アメリカの大学図書館よりはるかにすばらしい施設と図書の内容だと関心していた。 このことからも分かるように, わが附属図書館は着々とその陣営を整えているといえよう。
  だが, 威張れるのはこの辺りまでである。 一歩旧館の内部に立ち入り, その全貌を観察すると, 内心忸怩たる思いを禁じ得ない。 この7月に中村政則前館長の後を引き継いで, 図らずも図書館長の重責を担うことになった。 顧みれば, 学生時代から数えて40年以上, この図書館には一利用者としてお世話になりぱなしであった。 定年退官を4年後に控えたいま, 図書館の整備・拡張に, そして教官・学生に対し質の高いサービスを提供するために, 最後のご奉公をせねばと考え, 図書館長をあえてお引き受けしたわけである。
  中村前館長は, 在任中に折りに触れ大学図書館は蔵書, 人, 施設の三要素から構成されるということを強調している。 私もこの意見に大賛成である。 わが図書館をこの基準に当てはめると, 三つの中で最も問題が少ないのが蔵書の点であり, これに対しもっとも問題となるのは施設であることは衆目一致しているといえよう。 本図書館は現在約147万冊の蔵書を有している。 ところが新館ができ約37万冊の収容増が可能となったとはいえ, 国立キャンパスの図書館全体では127万冊程度の収容スペースしかない。 約20万冊ほど本来物理的に収容しきれない計算となっているうえに, 現在毎年新規の増加冊数は約3万冊と急ピッチに増え続けている。 その結果, 何が生じているのだろうか。 旧書庫に入ってみると分かるように, 通路狭しと配置されている補助書架の羅列であり, また事務室のスペースまで占拠した集密書架の配列である。 これをわれわれは, 図書館狭隘問題と称しており, 施設の大規模な拡充なくしてはもはや解決し得ない状況に追い込まれている。
  いま一橋大学は, 小平キャンパス移転計画を着実に押し進め, 教室・学生関連施設に関してはほぼ計画通りに実現されようとしている。 この移転計画の完成にあたり, 国立地区で最後に残るのは図書館の増改築である。 図書館の青写真は, 中村前館長の前の館長にあたる宮川公男元館長時代の4年前に, すでに詳細なプランが示されその将来の青写真は完成している。 全体プランは3期の工事計画に分けられ, 昨年秋に開館した先述の新館は, この第1期計画にあたるものである。
  まだ未着工の第2, 第3計画を考えると, 正直いって頭が痛い。 第2期計画として, いま本館の中核部分の一部(850m2)と第1書庫(2,150m2)を壊し, 時計台のついた本館建物の前面を残したまま, その背後に新館の規模を上回る学習図書館を建築しようとしている。 かりに国の予算がつき着工され出したとしても, 有に3〜4年の歳月を要する大工事となるはずである。 さらに, 第3期計画として, この旧本館, 第1書庫の新設の背後に, 保存図書館を立てる予定である。 この第3期工事も加え, 全体を見通すと, 予算がスムースに付けられたとしてさらに数年はかかるものと思われる。 政府が目下最優先課題としている財政赤字削減-歳出削減の財政運営を考えると, 予算上の制約は非常に大きくそう簡単に着工が認められるとも思えない。 となると図書館の全体が完成するのはまさに10年先のことになるかもしれない。 この間少しずつ改善されるとは思うが, 図書館狭隘問題が続くことに変わりない。
  このように暗い話ばかりがわが図書館を覆っているのではないすばらしい蔵書のことはさきほど触れたが, 図書館の要素である人つまり職員として非常に仕事熱心で有能な人材がそろっている。 ただ残念なことに, 公務員の総定員抑制の影響を受け, 新規の定員増は望むべくもなく, 数多くの重要な仕事を臨時職員の方々の努力に負っているのが現状である。 欧米の大学図書館で常設されているcuratorやlibrarianの専門職の地位が今もって本格的に確立されていない。 これはわが図書館だけではなく, 日本全体の問題である。
  図書館の人の問題に触れたが, これはあくまでサービスを提供する職員サイドの話であった。 ここでもう一つ重要なのは, 図書館を利用する人, つまり教官・学生の問題であろう。 教官は研究者として職業上図書館を利用せねばならぬ人種だけに, 図書館全体に対する注文こそ多いが, 利用がいい加減だということはまずありえない。 問題は学生と図書館の関係にある。
  学生生活は本来, 読書と引き離して考えられないはずである。 私が小平で学生生活を送っていたとき, 授業やゼミで「某教授は学生のころ, 岩波文庫の全巻読破を目指し実行した」とか「だれそれは, ○○全集の読了を小平時代の目標としている」といった話題は日常茶飯であった。 若者の活字離れが深刻に指摘される今日, おそらくこんな話題は誰も交わさないであろう。 入学するまでの長い受験勉強のためか, 本格的な読書の習慣が身についていない学生が多く存在するように思う。 人生の中でもっとも自分の時間をもち得る学生時代に, 読書する習慣が身についていない若者は実に不幸である。
  大学図書館は, 学生生活にとってもっとも充実した時を与える空間になるべきものである。 某マンモス私立大学で, 立派な図書館を造ったら学生の勉学意欲がめっきり向上したという話を耳にする。 大学に来たら, 教室にいかなくても図書館に入り, 書架から新着雑誌をブラウジングしたり, 旧館の由緒ある大閲覧室に身を置いて1ページでもいいから本を紐解いたらよい。 3年生にもなって, 図書の検索はおろか図書館の利用法も知らない学生がいるのには驚きである。 卒業して昔の学生生活を思い出すときに, 図書館で過ごした日々がなつかしく思い出されるようになってもらいたい。 如水会員のある有力な財界人が, 歳を取るほどに無性に母校がなつかしくなり, 国立に来た折図書館の壁に触っているとしみじみ述懐されておられた。 図書館が卒業生の心のふるさとになってほしいものだと念じている。
  いま図書館は, 資料の電子化, 蔵書・所在目録のデジタル化など, 急速に電子図書館的機能の充実・強化が図られている。 書物それ自体を書架に並べ閲覧させる仕組み自体, その存在意識が問題にされることもある。 事実, この方向で急ピッチに改革を進めている大学図書館もある。 しかしながら自然科学系ならまだしも, 社会科学, 人文科学系の図書館にあっては, やはり旧来型の蔵書とその保存が主流となって今後も続くものと思われる。 書物そのものに親しむという慣習は, やはり残らざるをえまい。
  どんな立派な図書館の建物を造っても, 質・量ともにどんな良い蔵書を並べても, またいかに優れた図書館職員がいても, 利用する側の読書に対する意欲と自覚がなくては, 「仏つくって魂入れず」 になりかねない。 これから21世紀にかけ, 先の三要素を中心に本学の図書館は次第に充実されてくるだろう。 本学の研究・教育の一層の発展のために, この図書館の機能を生かすも殺すも利用者の対応如何にあるといっても過言ではあるまい。 これから特に, 燈火親しむ秋, 読書の秋である。 日常的にあわただしい時間の多い都会生活において, 静寂のひとときを図書館で過ごしてもらいたい。

1997.8.28 記
(いし ひろみつ 附属図書館長)



図書館増改築第2期計画の実現に向けて

今川 敏男

1 経過

  図書館の老朽化対策及びスペースの狭隘化の解消は, 一橋大学にとって永年の懸案でありました。 大学改革の大きな柱となる「4年一貫教育」への移行を契機として, 学内の施設問題がにわかに現実味を帯び, 図書館についても平成5年4月21日付け「図書館増改築専門委員会報告」に基づく長期プランによって, 高度情報化時代にふさわしい図書館づくりがスタートしました。
  昨年10月に開館した新館は, その第1期計画による建物であり, 第2期計画完成時までの過渡的措置として, 学習図書館機能の充実及び当面の書庫狭隘状態の解消を図り, 第2期計画完成後は研究図書館機能の整備・充実に重点をおいて運用することとなっております。
  予算の制約から新館への電動集密書架の設置が段階的となり, 4階, 5階へは本年の2月に, また, 最後に残った地階へは来年の2月にという予定となっております。 これをもって第1期計画が名実ともに完了するわけですが, 皆様には, 再三にわたる長期の休館措置のため, 多大なご不便をおかけしておりますことをまずお詫び申し上げます。
  おかげをもちまして, 新しい快適な環境や資料の集約化とりわけ雑誌の一元的な配置が実現したことも相まって新館の利用は盛況の一途をたどっております。
  また, この間, 学長裁量経費等により, 電子情報検索がネットワーク化され, データベース・ソフトや検索機器も充実し, この面でもサービスの拡大が図られております。 関係各位の御理解と御支援に対し, 改めて厚く御礼申し上げます。

2 準備環境の整備

  第2期計画は, 現在の目録室, 雑誌係・臨時書庫室及び第1書庫を解体し, その跡地に学習図書館機能に重点をおいた建物を新築するという構想となっております。 加えて, 時計塔との調和など景観を考慮した上, 大閲覧室を残すために建築技術的にあるいは図書館運用面からも一工夫が必要な前提条件が付されており, 完成時までの移行措置も含めて克服すべき課題が山積しております。
  第1期計画が補正予算により増築と改修が同時に実現するという幸運な誤算のためもあって, 館内での組織的な対応に課題を残した反省にたって, 昨年末から2期計画への準備環境づくりが検討され, 4月以降, 次のように逐次実現の運びとなっております。

(1) 事務組織の再編成

  小平分館は平成8年度末をもって廃止となり, 「小平図書収蔵庫」として第2期計画完成時まで保存庫的な機能を担うこととなりました。 同時に分館図書係が消滅することとなり, 第2期計画の推進や電子図書館化への対応等に全館をあげて取り組む必要から, 4月1日付けで事務組織の再編成を実施しました。 骨子は次のとおりです。

  1. 情報管理課の和書係と洋書係を統合して, 「図書情報係」とし, 目録所在情報形成の効率化及び柔軟な業務運営を図った。
  2. 情報管理課に「情報システム係」を新設して, 受入係所掌の電算機システムに関する事項を移管したほか, 学内関連組織との連携を強化しつつ, 電子図書館的機能の充実を図ることとした。
  3. 情報サービス課に「企画係」を新設して, 第2期計画の実現に向けて体制の強化を図った。

(2) 全館体制の構築

  5月には, 図書館事務連絡会の下に課長, 図書館専門員以下各係から選出されたメンバーから成る「図書館増改築第2期計画実施特別委員会」を設置, さらに具体的な事項を検討するために「移行計画」, 「修復・保存」, 「新図書館設計」の各ワーキング・グループを発足させました。 当面の目標を本年11月末までとし, 現在, 実作業と並行しつつ検討を続けております。 ここでの検討結果をたたき台として図書館委員会をはじめ学内の合意を形成する予定でおります。

(3) 準備作業経費の確保

  本計画の完成までに移動作業経費等のほかに事前準備のため図書館使用施設の配置個所別・主題別・資料種別ごとの現有収蔵冊数, 収容可能冊数等の把握や移動対象図書のデータベース化 (遡及入力), 図書無断持ち出し防止のための装備, 移動に伴う資料の損耗を防ぐための調査, 修復・保存の措置など膨大な対象を相手に基本的には一冊ごとのきめ細かな作業が必要となります。 そのため完成までの年次計画で作業経費を要求していたところ, 学内予算事情の厳しい折にもかかわらず, 本年度分については御理解を得られました。

3 ワーキング・グループの活動

  各ワーキング・グループの目的と現在までに実施又は検討中の主な事項は以下のとおりです。

(1) 移行計画に関するワーキング・グループ

  第2期計画完成時までの資料・設備・事務室等の移行計画を検討する。

  1. 資料配置個所別に主題別に棚数の現状調査をし, 現有冊数及び収容可能冊数を算定
  2. 新館地下に今年度末に導入する電動集密書架への資料配置計画の確定
  3. 小平図書収蔵庫をはじめ新館地下書庫へ移動する資料の遡及入力, 装備作業の実施
  4. 工事期間中, 収容不可能な資料の収容対策
  5. 事務室等の仮移転計画

(2) 修復・保存に関するワーキング・グループ

  資料の移動に伴う修復・保存対策を検討するほか, 保存図書館機能について検討する。

  1. 資料の劣化防止対策
      新館地下書庫へ移動する資料のクリーニング作業(汚れ除去・かびとり)の実施
  2. 移動に耐えられない資料の修復・保存対策

(3) 新図書館設計に関するワーキング・グループ

  第2期計画において構想される図書館の機能・サービス・フロアプラン等を検討する。

  1. サービスカウンターの在り方
  2. 資料・事務室等の配置計画
  3. 利用者の動線

4 結び

  第2期計画の完成まで約32ケ月間を見込んで準備に入っております。 その期間, 約40万冊の蔵書を既存建物から移動させ, 事務室等のスペース確保のために閲覧スペース等を縮小する必要があります。 また, 移動作業等で第1期にも増して休館措置が必要となるほか, 資料の直接利用についてもかなりの制限が予想されます。 サービス低下を最小限とするために最善策を検討中ですが, 現在地での建替えという選択による事情をお酌み取りのうえ, 約70年ぶりとなる事業に御協力をお願いいたします。
  とは申せ, 国の6大改革とりわけ財政構造改革が緒についた今日, 計画の前途も楽観できない情勢となっております。 社会科学の総合大学としての一橋大学, その中で先人とともに築きあげた知的財産を全国利用に供し, 後世に守り伝える責務を負う図書館の存在意義は, 電子図書館化がいかに進展しようとも薄れることはありません。 そのためにも館員一同, 石新館長の力強い指導のもとに第2期計画の一日も早い実現を期しております。 全学の御支援を重ねてお願いする次第です。

(いまがわ としお 情報サービス課長)



WWWによる情報検索サービスの開始について

叶井 貫一郎

  近年のインターネット利用, 特にWWW (World Wide Web) の普及は目覚ましいもので, 大学や図書館の多くもWWWホームページを開設するようになりました。 最近ではさらに, 直感的に操作できるWWWのインタフェイスを利用した, OPAC (Online Public Access Catalog:オンライン公開目録)やその他各種の情報検索サービスが, 各所で始まっています。
  一橋大学附属図書館でも, 昨年度よりホームページ (http://www.lib.hit-u.ac.jp/) の公開を開始し, 各種サービス情報を提供しています。 これに加えて今年度より, WWWによるCD-ROMおよびOPACの二つの検索サービスを開始しましたので, ここでその概略を紹介いたします。

1 WWW対応CD-ROMサーバ

  1. URL
      http://visionc.lib.hit-u.ac.jp/cdrom/
  2. 利用可能な端末(クライアント)
      学内LAN(Mercury)に接続され, Windows95 または WindowsNT Workstation ver.3.51 以降が稼働しているコンピュータやワークステーション。 (Macintoshや各種UNIX等によるWindowsエミュレーションは動作保証の対象外です)
  3. 対応WWWブラウザ
      Netscape Navigater 3.0 以降または Internet Explorer 3.0 以降
  WWWブラウザで上記URLに接続すると, 当サーバの「スタートページ」が表示されますので, そちらの解説や注意をよく読んで利用してください。 特に最初に利用する前には, 「スタートページ」にある「クライアントのセットアップ」を必ず実行してください。
  なお, CD-ROMデータベースのライセンス(使用許諾)の制限上, 学内(Mercuryに直接接続されたクライアント)のみの利用となります。 (情報処理センターのPPP接続も学外からの接続となりますので, 利用できません。)
  また, 図書館の情報検索コーナーにも, 当サーバ接続用のクライアント機が設置してありますので, 御利用ください。
  当館ではこれまでもCD-ROMデータベースの充実に努めており, 1994年にもCD-ROMサーバを導入し, 図書館内のみながら複数端末からの同時検索が可能になりました。 この度のWWW対応サーバ導入により, 当館の提供するCD-ROM検索サービスは, の三種類となりました。 なお, どのCD-ROMデータベースがどのサービスで利用できるかは, 原則として, 各データベースの提供元から与えられたライセンスの範囲によります。

2 WWW対応OPACサーバ (HERMES on WWW)

  URL
  http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/opac_index.html
  (図書館のホームページからリンクされています)
  一般的なWWWブラウザが使用できるコンピュータやワークステーションであれば, 機種やOSによる制限は特にありません。 ただし, WWWブラウザはなるべく新しいものにしたほうがよいでしょう。 また, 利用範囲も特に制限はなく, 学外からの利用も自由です。
  当館では1991年の電算機システム導入と同時に, まず館内でのOPAC検索サービス 「HERMES (Hitotsubashi Educational and Reseaerch MEdia Service)」を開始しました。 1995年には, 如水会の援助のもとに「JOINT (JOsuikai Information NeTwork)」サーバが導入され, 学内LANを通して館外から, telnet (文字端末) による検索が可能になりました。 さらにこの度のWWW対応サーバ導入により, 当館の提供するOPAC検索サービスは, の三種類となりました。 これにより, ネットワークを通じて館外から当館のOPACを利用するときは, 利用者の好みや環境に応じて, telnet端末とWWWブラウザを使い分けることができることになりました。

(かない かんいちろう 情報システム係長)



東学習図書室がオープンしました

  東キャンパスに建設された東2号館の3階に東学習図書室が10月1日オープンしました。 この東学習図書室は主に東キャンパスで授業を受ける1, 2年生の自習室として設けられたものです。 座席は約150席, 資料は基本的な参考図書約1,600冊余, 教官推薦図書, 新着雑誌約20タイトルが配置されています。 また, 本学図書館の蔵書を検索できる端末が設置されています。 部屋の南側にはLL自習室とAV自習室も設けられました。 なお, 東学習図書室の開室に伴い, 東1号館1101教室の自習室は9月30日をもって閉室しました。
  以下に簡単に利用案内を示します。

開室時間
月〜金曜日 9:30 〜 16:45
(AV自習室, LL自習室も同じ時間です)
休室日
土曜日, 日曜日, 祝日
本学創立記念日 (9月24日)
年末年始 (12月27日〜1月4日)
入学式および卒業式当日
学部入学試験日
貸出制限冊数および期間
学部学生8冊, 大学院学生30冊, 教職員70冊
図書館全体の貸出制限冊数です。
 教官推薦図書の貸出期間は1週間です。



小平図書収蔵庫(旧小平分館)資料の利用について

1 小平図書収蔵庫に所蔵している資料

  旧小平分館所蔵図書の内, 利用頻度の高い和図書および「国立本館」と原則として重複していない雑誌を平成9年3月までに新館に移しました。
  現在, 小平図書収蔵庫には

  1. 国立へ移されなかった一般の洋図書, 和図書
  2. 特殊文庫(相京文庫, 海老池文庫, 石原文庫, 岸野文庫, 小場瀬文庫, 佐藤文庫, 山田欽一文庫)
が所蔵されています。

2 小平図書収蔵庫資料の検索方法

  一般の洋図書および和図書の内1991年以降に受け入れた図書はHERMESで検索できます。 また, 一般の洋図書および和図書の内1990年以前に受け入れた図書および特殊文庫はカード目録で検索できます(一部はHERMESでも検索できます)。 カード目録は旧館2階の目録室にあります。 和図書は「小平分館」和書書名目録があり, 洋図書は洋書著者名目録に小平図書収蔵庫の資料も含まれています。 小平図書収蔵庫の資料は分類記号が3桁の数字です(石原文庫を除く)。
  なお, 海老池文庫, 石原文庫, 小場瀬文庫, 佐藤文庫, 山田欽一文庫は冊子体目録もあります。

3 小平図書収蔵庫資料を借りる手続き

  HERMESを検索して, 所蔵場所が“小平図書収蔵庫”と表示されるもの, 洋書著者書名目録を検索して分類記号が3桁のものおよび「小平分館」和書書名目録の資料を利用したい場合は, 新館カウンターまたは旧館カウンターにお申し込み下さい。 配送便で取り寄せることになりますので, 2〜3日かかります。 図書が到着しましたら旧館カウンター前の掲示板にメモを張り出しますので, そのメモを旧館カウンターに提示して下さい。
  なお, 図書が到着して10日間はリザーヴしておきますが, その間に貸出し手続きをしないときはリザーヴを解除します。



新館3〜5階にHERMESの端末が設置されました。

  新館ではHERMESを検索できるのは従来1階の貸出カウンター前の端末のみでしたが, 3〜5階にもHERMESを検索できる端末を各階2台ずつ設置しました。 大いに利用して下さい。



大型コレクション購入について

  文部省の平成8年度全国共同利用図書資料(大型コレクション)購入費の配分を受けて, マイクロフィッシュ版「フランス革命パンフレットコレクション」(French revolutionary pamphlets on microfiche)を購入しました。 このたびその整理が終わったのでご利用ください。
  このコレクションは, ニューヨーク公共図書館, カンザス大学図書館, アメリカ議会図書館, 英国図書館, その他多くの図書館や個人のコレクションの中から, A.Martin と G.Walter が編集した“Catalogue de l'histoire de la Revolution francaise”に掲載されている全てのパンフレットを, マイクロフィッシュ形態で刊行したものです。
  17,515枚のマイクロフイッシュから成り, 検索用にカード目録が添付されています。



メラー文庫目録の遡及入力終る

  メラー文庫は, ハンブルク大学名誉教授, 日本保険学会名誉会員, AIDA (アイーダ : 国際保険法学会)名誉会長, 法学博士・ハンス・メラー (Prof.Dr.jur., Dr.jur.h.c. Hans Moller)氏の旧蔵書で, 洋書3,904冊から成り, 保険学研究に関する重要なドイツ語文献をすべて網羅するとともに, ドイツ以外で刊行された代表的な文献も多数含まれています。
  本学創立百周年記念募金により, 昭和55年に図書館が購入し, カード目録の作成は終わっていますが, このたび電算機による遡及入力が終ったので, オンライン目録による検索も可能になりました。
  なお本文庫について, 「鐘」7号に, 「メラー文庫について」と題して, 木村栄一・本学名誉教授による紹介記事が掲載されていますので, 関心のある方は図書館のホームページ等で参照してください。



資料の保存に関する展示会開かれる!

小幡 英樹

  去る6月19・20日, 館員を対象に「資料を残す」と題する展示・説明会が開催された。 両日とも館内はもとより他部局の図書系職員, 助手からも多くの参加があった。 展示は, 資料保存状況の現状把握をするための各種劣化資料, 修復工房での対策例, 劣化の原因とその対策のパネルを用意し, それぞれ担当者が解説を行った。
  この企画は, 今年5月に発足した「修復・保存に関するワーキンググループ(W.G.)」の活動の一環として実施されたものである。 W.G.では, 今後の新図書館建設にともなって予想される資料の移動とその保護対策を, 長年の懸案である資料保存対策に結びつけるように具体的対策の検討を行ってきた。 また, 検討だけでなく本学社会科学古典資料センターの協力を得て, 同修復工房での館内保存措置の研修も行われた。
  その結果として「保存対策は決して担当や個人的熱意で支えるものではなく, 図書館全体の協力があってこそ成りたつもの, そのためには, 管理職を含めた全館員と問題意識を共有化することから始めよう」と企画したのがこの展示の主旨である。
  W.G.が発足して数ケ月, 現状では館員向けが精一杯だが, 少しずつ実績を重ね, いつかは利用者向けの展示会が開けるよう努力したい。 そして今後は, 利用者の方々の理解を得て, 協力しあい, 資料の利用を未来にわたって確保できるような体制づくりを目指したい。

(おばた ひでき 情報サービス課企画係)


本学教官著訳寄贈書一覧 (平成9年3月〜7月)

島崎 隆: ポスト・マルクス主義の思想と方法
関 恒義: 現代の経済原論
西成田 豊: 在日朝鮮人の「世界」と「帝国」国家
村上 淳: いま「ハック・フィン」をどう読むか (編)
渡辺 尚志: 江戸時代の村人たち
廣本 敏郎: 原価計算論
野林 健: 管理貿易の政治経済学
横山 潤: 国際家族法の研究
森村 進: ロック所有論の再生
佐藤 哲夫: 国際人道法専門家会議報告書 (報告)



1997年度社会科学古典資料センター講習会講義日程

第1日10月21日(火)
(1) 10:00〜11:50 古典研究総論 アダム・スミスとスコットランド啓蒙   山崎怜 (日本福祉大学教授)
(2) 12:50〜14:40 書誌学(I) 図書館員のための書誌学入門   武者小路信和 (大東文化大学助教授)
(3) 15:10〜17:00 書誌学(II) パリ・コミューンと書誌学   高橋則雄 (神奈川大学職員)
第2日10月22日(水)
(1) 10:00〜11:50 古典研究(各論I) ドイツ経済史研究と古典   藤田幸一郎 (一橋大学教授)
(2) 12:50〜14:40 書誌学(III) 18世紀後半のフランスでの出版と読書   山崎耕一 (武蔵大学教授)
(3) 15:10〜17:00 保存・修復(I) 紙資料の保存と修復   鈴木英治 (有限会社CAT)
第3日10月23日(木)
(1) 10:00〜11:50 保存・修復(II) 書物の保存と製本の歴史的価値   岡本幸治 (製本家)
(2) 12:50〜14:40 古典センター見学(書庫・所蔵資料・保存作業工房)
(3) 15:10〜17:00 情報交換・座談会
第4日10月24日(金)
(1) 10:00〜11:50 古典研究(各論II) 19世紀フランスの経済思想の諸潮流とその文献   岩本吉弘 (一橋大学社会科学古典資料センター助手)
(2) 12:50〜14:40 書誌学(IV) 西洋の書籍挿絵と版画   佐川美智子 (町田市立国際版画美術館学芸員)




◆会議

〈学内〉

附属図書館委員会 (9.5.21, 9.7.23)
平成8年度専門図書費の決算について
平成9年度専門図書費当初配分について
第二期工事に伴う準備作業について
その他
一橋大学創立百年記念募金図書購入委員会 (9.5.21)
百年募金図書購入予算の配分残及び購入図書の整備状況
登録作業状況について
その他
教養教育図書選定小委員会 (9.6.18)
教養教育図書の選定方法について
その他

〈学外〉

第18回EDCセミナー
(9.5.22〜5.23) 於:三島市 (日本大学国際関係学部)
平成9年度国立大学附属図書館事務部課長会議
(9.5.27) 於:東京医科歯科大学
平成9年度外国雑誌センター会議
(9.6.13) 於:一橋大学
国立大学図書館協議会総会
(9.6.25〜6.26) 於:京都市 (京都市勧業館)
東京西地区大学図書館相互協力連絡会
平成9年度第1回加盟館会議 (9.7.18) 於:一橋大学


◆人事異動

発令日付[新]氏名[旧]
平成9年3月31日付 (定年退職) 石川 亮 事務部長
(定年退職) 古本 正子 情報管理課和書係
(退職) 矢部 知美 情報管理課洋書係
平成9年4月1日付 事務部長 二上 一朗 東北大学学生部次長
情報管理課長 藤森 末雄 三重大学附属図書館情報管理課長
情報管理課受入係長 小竹 三枝子 経済研究所資料係
情報管理課図書情報係長 西島 治彦 情報管理課和書係長
情報管理課雑誌係長 辻村 義春 情報管理課分館図書係長
情報管理課情報システム係長 叶井 貫一郎 情報サービス課雑誌係長
情報サービス課企画係長 村上 保彦 情報管理課受入係長
情報管理課総務係 深田 由利子 施設課企画係
情報管理課図書情報係 中野 悠紀子 情報管理課洋書係
  〃 坂口 芙美子 情報管理課和書係
  〃 別府 節子 情報サービス課閲覧係
  〃(経済学部助手) 飯島 朋子 情報管理課洋書係
  〃 郡山 和子 情報サービス課閲覧係
  〃 横山 泰子 情報管理課和書係
  〃 小池 清子 情報サービス課雑誌係
情報管理課雑誌係 布施 芙佐子   〃
  〃(法学部助手) 川森 静子   〃
  〃 本間 啓子   〃
  〃 上野 倫子   〃
情報管理課情報システム係 伊藤 裕美 情報管理課洋書係
情報サービス課閲覧係 小野 亘 情報管理課受入係
  〃 宝来 貴子 東京大学生産技術研究所総務課
  〃 平川 友子 情報管理課受入係
情報サービス課企画係 小幡 英樹 情報サービス課閲覧係
秋田大学主計課長 佐藤 文宜 情報管理課長
福井医科大学教務部図書課長 本橋 文次郎 情報管理課課長補佐
イノベーション研究センター庶務主任 平沼 智恵 情報管理課総務係
経済研究所資料係 山本 一治 情報サービス課閲覧係
情報管理課受入係 宮輪 裕子 (採用)
情報管理課図書情報係 清水 陽子 (採用)
平成9年5月1日付 情報サービス課企画係 佐浦 由子 (採用)
  〃 高橋 こずえ (採用)
平成9年5月31日付 (退職) 鳥居 訓子 情報サービス課企画係
平成9年6月1日付 情報サービス課企画係 志村 美智江 (採用)
平成9年6月30日付 (併任解除) 中村 政則 附属図書館長
(併任解除) 中村 政則 社会科学古典資料センター長
平成9年7月1日付 附属図書館長 石 弘光 (併任)
社会科学古典資料センター長 石 弘光 (併任)



LIBRARY CALENDAR

  開館時間の詳細は, http://www.lib.hit-u.ac.jp/service/calendar-j/ でご覧になれます。
  土曜日の開館するのは新館のみです。 (午後9時30分から午後4時30分まで)
  12月下旬または1月上旬に新館地下へ集密書架設置のため休館する場合があります。 また2月以後については, 新館地下への資料移動作業のため長期間休館となる予定です。 詳細が決まり次第, 掲示等でお知らせいたします。
  臨時休館等変更の場合は掲示でお知らせいたします。
      
開館: 特に記入のない場合は下記の時間開館します。   
××××××
休館

旧館 目録室
9:00-17:00
旧館カウンター 書庫の資料の取り出し 9:00-12:00 ; 13:00-16:45
その他の業務 9:00-17:00
書庫への入庫(職員・院生) 9:00-16:30 (16:45閉庫)
文献複写カウンター 9:00-11:50 ; 13:00-14:20
大閲覧室 8:30-16:30
新館 8:30-20:00 (土曜日は9:30-16:30)

10月 11月 12月 1月 2月 3月
1   新館のみ開館   ×××××× ×××××× ××××××
2   ××××××   ××××××   未 定
3   ××××××   ××××××  
4 新館のみ開館 全館17:00閉館   ××××××  
5 ××××××   全館17:00閉館  
6     新館のみ開館  
7     ×××××× 新館のみ開館
8   新館のみ開館     ×××××× ××××××
9   ××××××      
10 ××××××     新館のみ開館  
11 新館のみ開館     ×××××× ××××××
12 ××××××         ××××××
13     新館のみ開館     ××××××
14     ××××××   新館のみ開館 未 定
15   新館のみ開館   ×××××× ×××××× ××××××
16   ××××××   全館17:00閉館   未 定
17       ××××××  
18 新館のみ開館     ××××××  
19 ××××××        
20     新館のみ開館    
21     ××××××   新館のみ開館 ××××××
22 新館13:00閉館 新館のみ開館     ×××××× ××××××
23   ×××××× ××××××   未 定 未 定
24   ××××××   新館のみ開館
25 新館のみ開館   全館17:00閉館 ×××××× ××××××
26 ××××××     ××××××
27     ××××××   未 定 ××××××
28     ××××××   ××××××
29   新館のみ開館 ××××××   ××××××
30   ×××××× ××××××   未 定
31   ×××××× 新館のみ開館




一橋大学図書館報 “鐘” No.33
1997年10月1日 発行
発 行 人
二上一朗
編集委員
藤森末雄・今川敏男・三枝辰男・小林智寿子・原紀代子・横山泰子・川森静子・伊藤裕美・江良邦子・金沢幾子・岩本吉弘・村上保彦・小幡英樹
発 行 所
一橋大学附属図書館