鐘 No.3 (1980.2)





本館増築と今後の書庫対策

田辺 広

  本館増築については前号にも図書館長の紹介記事が掲載さたが, 本号が出るころには, 工事もかなり進捗していると思われるので, 更に詳しい案と今後の書庫対策についてふれて見たい。
  先ず第一層は新刊雑誌フロアで, 洋雑誌約1,000タイトル, 和雑誌1,300タイトルの他, 和・洋の新聞も備え, 受付カウンターと若干の閲覧席を入れる予定である。 第二層には学生用の開架図書(約3万冊)と参考図書の一部(約3,000冊), および50〜60位の閲覧席を予定している。 第3層は製本和雑誌のうちよく利用されるもの約2万7千冊を収容する。 入口は南側で入口のカウンターでのチェックのあとは, 自由接架である。 なお現在の閲覧室と書庫の受付等は現状のまゝ残り, 現在の接架室とその機能が増築分へ移行するわけで, 接架室は当分の間書庫に転用することになろう。
  今回の増築分に約6万冊収容できるとしても現在備付書架からはみ出している分を丁度収容できる程度である。 増築分に移送完了時点での本館の余裕は, 接架室分3万冊, 地下書庫に集密書架を入れれば約5万冊, 古典資料センターの3階も考慮に入れればその分約2万冊として, 合計10万冊程度である。 本館の通常の年間増加冊数を2万5千冊とすると今後4年で満杯となる。 (なお百年募金8億円による購入図書は通常購入する洋書の平均単価6千円で割ると13万3千冊であるが, その分と其他寄贈図書分は計算に入っていない)。
  それならば増築分は全て書庫に何故しないのか。 その答えとして先ず全部を書庫にしても収容冊数は11万冊位で, その差5万, 2年先延しができる程度である。 次に図書館は書庫のみ考えているわけには行かないので, 閲覧スペースも考えなければならない。 本館の学生用閲覧席は200席(昔400席あったものを接架と雑誌のスペースを造るために半分にし, そのあと補充しなかった)で学生数の約10%で基準の半分にすぎず, 他大学のように学部図書室を持たないので, できるだけ閲覧席を増やす必要がある。 また現雑誌室は最も環境の悪いところで, スペース的にも今後のタイトル増加には対処できない。
  今回の増築は将来購想の第1期工事として, 図書館委員会および施設整備委員会のご了承を得ているものであるが, 今後の部分については資格面積がない。 ちなみに今回増築分は古典資料センターがセンターとして独立したので図書館に戻った分である。 これに接続して本館の裏になお約2,500平米の増築(地上4階, 地下1階)可能敷地を持っており, 集密書架使用も考えると約33万冊収蔵の書庫と400の閲覧席ならびに事務スペースを入れることができる。 このように敷地はあるが, 本学のように他大学に較べて学生数が少なく, 蔵書数が多い大学にとって, 1U + 2G + 5.3(R × 1.5 - 0.1U - 0.16G) + 300 (当該団地の学生数U, 院生数G, 蔵書冊数R) という必要面積算出の現行基準は極めて不利であり, 基準の改正, 特別のケースはあり得るとしても今後の増築のためには現在使用面積のうち書庫以外の部分を他へ転用しなければならない。
  若しすべて順調に行って第2期工事が完了したとしても, 現在の年間受入数を固定して計算しても, あと13年で満杯となる。 では, それ以後はどうするのか。 構内の別の場所に図書館の分館又は書庫を建てなければならない。 もし接続して建てられても, それはやめた方がよいだろう。 百万冊以上の図書を一ケ所に同じ組織でおくことは図書の出納, 書庫内閲覧共に効率がきわめて悪くなるからである。 どのような柱で分化を行なうかは本学の独自性を考慮に入れて, よく検討しなければならないが, むしろ1大学の枠を超えた社会科学共同利用図書館を別に計画し, 出来れば構内にそれを設けることで, 本館はそのバックアップライブラリーとして機能することも可能である。 ここでは容れ物である建物のことのみ取り上げたが, これを動かす人については遥かに大きな問題をかかえていることを付記しておきたい。 それは古典資料センターの場合を見れば明らかであり, 1大学の枠内では人員増は難しいと言うのはその点からも言えることである。

(図書館事務部長)

一橋大学における蔵書の成長と書庫面積




ロシア語蔵書のことなど

中村 喜和

  私が学生だったころは, 接架室というものがなかった。 図書館の書物はすべて書庫におさまっていて, その書庫はあたかも聖域のように見えた。 教師になってようやく書庫への出入りが許された。 はじめのうちは宝の山にはいれた嬉しさで, とくに探す本もないのに高い書棚を次から次へと見てまわった。 当然そうなると聖域という印象はうすれてきたが, 少なくとも私にとって書庫が大学の中で最も貴重な空間であるという感じは今でも変わらない。
  書庫は単に本の置場ではない。 また古今東西の知識が整然と分類され配列されているだけの場所でもない。 どうも図書館の書庫には特別の〈霊気〉としか言いようのない雰囲気が濃厚に立ちこめているらしい。 書き捨て読み捨ての本がこれ見よがしに陳列されている本屋の店頭とはちがう。 うす暗い書庫にならんだ書物からは商品性という外被がはがれて, 著者の情念がむき出しになっているともいえる。 その情念に出版者や編集者の思惑がからみつき, さらに植字工, 印刷工, 製本工, 校正者etc.の汗もしみこんでいる。 本ができ上がってから, もう一つの歴史がはじまる。 何千部何万部と発行された本でも, 一冊ずつがたどる運命はばらばらである。 まっすぐ図書館にはいるものもあれば, 中間的な所有者を経て流れこむものもある。 そのいわば宿主とは, コレタターと呼ばれる蔵書家や学者である。 こういう持主が死んだとき, または破産でもしたときに, まとめて蔵書が処分されるわけで, ときには旧蔵者の無念の思いが本にとりつく。 いずれにしても, 書物を手にとり, これを読み, あるいは愛撫した入間一人ひとりの息吹きがページごとに吹きかかる。 こうして図書館の書庫に安住の地を見出した書物には一冊一冊精霊のごときものがやどっても不思議ではあるまい。
  一橋大学図書館が所蔵するロシア語の書物の中でも最年長の精霊, つまり主ともいうべきものは I.タチーシチェフ編のフランス語=ロシア語辞書(ペテルブルグ, 1798年刊)の上巻である。 この本は1802年から11年間ロシアの海軍士官ゴロヴニーンが愛用し, 1813年に蘭通詞の馬場差十郎に贈られた。 それ以後江戸の天文台に保管されたが, 幕末に蕃書調所に移された。 それが東京外国語学校を経て, I.ゴシケヴィチの『和魯通言比考』(ペテルブルグ, 1857年刊) などとともに, 東京商業学校の所有に帰したのである。 いうまでもなく, 東京商業学校は一橋大学の前身である。 東京外国語学校は旧幕府の洋書の一部を引き継いだばかりか, 明治初期に輸入された西洋の書物をかなりもっていた。 二葉亭四迷などが使ったロシア語の教科書(当時はロシア語以外の課目でもロシアの本を使ったという), 歴史や文学関係の書物がここに含まれる。 1885年に同校を合併することによって, 一橋大学は一挙に相当な量のロシア語蔵書の持主になった。 これは全くの偶然によるものだった。
  ところがそれから半世紀以上にわたって, ロシア語の書物は一橋大学の書庫にはいらなかった。 細々ながらロシア語の授業はつづけられたものの, ロシア語を必要とする専任の研究者が大学にいなかったからである。 第二次大戦後も50年代になってから, ソビエトで刊行される図書の購入が経済研究所の資料室と大学附属図書館の双方で競い合うようにすすめられた。 資料室では野々村一雄, 細谷新治, 宮鍋 幟の諸氏, 図書館では金子幸彦, 大橋 渉の両氏がその任にあたられた。 どんなにすぐれた書物も, また研究上不可欠の資料も, 川の水が流れるように, 図書館の書庫に自然に流れこんで蓄積するものではない。 良書を収集しようとする意志や執念がはたらかなければ, 書架は埋まらない。 購入や受け入れにたずさわった人びとの執念も本の精霊の一部である。
  その時どきの新刊書を別にすれば, 研究所資料室に戦時中の東亜研究所のロシア語蔵書が千冊あまりはいったこと, 図書館と資料室に嶋田滋氏旧蔵書が分割されておさまったことが特筆に値する。 前者は上述のゴロヴニーンが書いた『日本幽囚記』の初版(ペテルブルグ, 1816年刊) をはじめ, 経済, 社会, 思想, 文学など多岐にわたる珍本・希本を含む。 東亜研究所が特殊な機関だっただけに, その蔵書の面だましいも尋常ではない。
  嶋田氏はモスクワの日本大使館に長く勤務した外交官だった。 外交, 歴史, 文学など多方面に及ぶ書物の量, その選択の趣味の良さ, 赤鉛筆のおびただしい下線や余白の書き込みを見れば, 氏がデイレッタントの域を抜けた研究者だったことがわかる。 読書に忙しくて執筆の余裕のなかったことが, 氏自身の著作がのこらなかった唯一の理由であろう。 氏の没後, 夫人がその蔵書を一橋大学にゆずられた。 「在露国莫斯科日本大使館嶋田滋」という青インクのゴム判がきまってタイトル・ページに几帳面におされている。 墓場までもっていけなかったことが旧蔵者にとって何よりも残念だったにちがいない。 冊数は合せて2千ほどあろうか。
  嶋田氏旧蔵書と最近の鳴海完造氏旧蔵(これについては『鐘』1号の紹介参照)によって, 19世紀末から第二次大戦にいたるロシア語図書の空白はあらかた埋め合わせがついたといえよう。 その上さらにベルンシュタイン=スヴァーリン旧蔵書がつい先だってわが大学のロシア語蔵書の仲間入りをした。 これはロシア革命前後の社会運動史に関する国際的にも第一級の大コレクションである。 物が物だけに, 片々たるパンフレットにいたるまで著者たちのはげしい気迫のこもった書物ばかりである。
  新しい精霊たちの新規加入の結果, 図書館の書庫の〈霊気〉は一段と濃密の度を加えたようである。

(社会学部教授)



〈資料室めぐり〉

一橋大学産業経営研究所資料室

  一橋大学産業経営研究所は, 官制上「一橋大学商学部附属産業経営研究施設」といいます。 産業経営の理論的・実証的研究を行なう機関として昭和19年11月に発足し, 現在, 「経営研究部門」をはじめ4部門が認められています。 ここに紹介する資料室は, 附属図書館の北西にある三階建ての庁舎の一階にあります。  
資料室の現職員は, 受入1名, 和書1名, 洋書・有価証券報告書1名, 雑誌・閲覧1名, 計4名です。 昭和54年3月31日現在の蔵書冊数は, 和書28,961冊, 洋書5,295冊, 和雑誌294種, 和漢外国雑誌4種, 洋雑誌88種, 有価証券報告書1,104種(社), 営業報告書マイクロフィルム531リール・マイクロフィッシュ131枚です。 当資料室では, これまでわが国企業に関する資料の収集に努めてきましたが, 今後はさらに外国の資料をも収集していく方針です。 今年度は既にドイツの会社史コレクション210社(マイクロフィッシュ651枚)の他, アメリカの会社史91冊, イギリスの会社史93冊を購入しており, 更にアメリカ大企業の営業報告書訳2,000冊の受入れが予定されています。
  ここで, 当資料室の特色ある資料をいくつか挙げてみましょう。 まず, 本学附属図書館から移管されているわが国の会社史は2,000冊を越え, 広く利用されています。 次に, 渋沢栄一や松下幸之助などの本邦経営者史の所蔵は, 昭和53年12月31日現在1,432種・1,655冊を数えています。 また, 有価証券報告書は, 大蔵省印刷局発行の「有価証券報告書総覧」と各社の謄写原本が主で, 一部マイクロフィルム版を含んでいます。 今後は欠号の補充と, 未上場会社の有価証券報告書の収集にも力を入れていく方針です。 もう一つ, 異色な資料として日本郵船株式会社の会計帳簿があります。 同社が創立された明治18年から昭和19年に至るまでの総勘定元帳・金銀出納長・日記帳, 計445冊。その数も然ることながら, 中にはたて64cm, よこ48cm, 厚さ18cm, 重さ40kgという一見の価値ある巨大な帳簿もあり, 貴重な特殊資料として大切に保管しています。 当研究所では機関紙「ビジネスレビュー」は(季刊)を昭和28年6月に創刊, 現在27巻3号(昭和54年12月刊)まで発行しています。 11巻以降毎号の巻末に掲載されている「経営学文献目録」は, 資料室がその作成を担当しています。 尚, 「ビジネスレビュー」は発行所の千倉書房から直接購入することができます。 (22巻4号まではダイヤモンド社発行。)
  当資料室の図書の分類は, おおむね附属図書間の分類表に準拠していますが, 経営C(図書間館の分類表ではCは財政), 会計E, 産業I等, 研究所の専門分野の主題がより細かく展開されている点と, 会社史がVq, 営業報告書がVA, 有価証券報告書がVBのもとに(例えば, 製造工業aのうおち化学工業はaf, その中で更に肥料はaf1, 曹達はaf2というように)細区分されている点に特徴があります。
  尚, 当資料室の利用者は, 前回紹介された「一橋大学経済研究所資料室」と同様, 本学の教職員及び大学院生が中心で, 学部学生及び卒業生は閲覧のみ, 学外者については, 当研究所長の事前の利用許可が必要です。 利用時間は, 平日は午前9時から午後5時まで, 土曜日は午前9時から12時までで, 日曜・休祭日は閉室です。

(商学部助手 君島 條太郎)



ゴールドスミス・クレス文庫マイクロフィルム版について

1. 文庫について

  London大学のGoldsmith文庫とHarvard大学のKress文庫の資料を結合し, マイクロフィルム版としたものが Research Publications Inc. によって販売され, 本学でも既にその一部の購入を開始しています。 この企画は, 世界的に著名な社会科学の初期的文献について利用の便を著しく拡大させますし, また原資料の保存の面でも大きな意味をもつものと思われます。
  結合といいましても, もともとこの両文庫の核を築いたのはCambridge大学の H.S.Foxwell教授(1849〜1936)で, 対立する意見をもったMarshall教授の著名度の陰で語られることの少ない人ですが一生のうち7万冊程の収書をしたといわれています。 J.M.Keynes教授によりますと, 生涯をかけた彼の収集活動への点火は1875年Jevonsによって行われ, 以後87才の高齢に至って, なおその情熱の妨げとなるものは目録をみる眼の疲れのみであったといわれています。 (Economic Journal, Vol. 46. no. 184. 1936)
  1901年, 約3万冊の収集が Company of Goldsmith によって購入され, 1903年London大学に寄贈されました。 それ以後の30年の努力の成果は C.W.Kress氏によって購入され(約3万冊), Harvard大学に入り, Kress RoomがBaker Library の一部に1936年設定されることになりました。

2. マイクロフィルムについて

  Research Publications Inc. の作業は, Goldsmith文庫の資料をベースとして, そこにない資料をKressから補充する方法で進められ, 単行書のうち, 第I期として1800年までに出版されたもの, 第II期は1801年から1850年までのものとし, それぞれ4年計画で撮影され, 現在は第II期の第1年度が完了しています。 35mm(ポジ)フィルム, タテ取りで全部で(5600タイトル)3300リール程になると予想きれます。 古典資料センターでは第I期分のフィルムを年次計画で購入する予定で, 既に985リール(1771年刊までの資料)まで購入済です。

3. 目録について

  マイクロフィルム版の作成と同時にリール番号の入ったカード目録が販売され, 古典資格センターでもこの目録だけは第I期分全部を入手していて利用できます。 研究者にとってはなじみ深い両文庫の冊子目録がありますが, Goldsmithのそれは資料を出版年次で区分し, その年代区分のなかをいくつかの主題で区分し, その区分内は著者(標目)のアルファベツト順としています。 一方Kressは年代区分の次は著者(標目)のアルファベット順となっているのみです。 マイクロフィルム化に伴って作成された冊子目録(Consolidated Guide)はGoldsmithの方式をとり, Kressの資料を主題区分し, 前者のあとにアルファベット順につけ加えています。 この目録の記述は両文庫の既存のものからとったものでありますが, ページ数など資料の形態に関する事項について修正されていて古典の識別に役立つよう改善がみられます。

4. 資料の性質について

  Goldsmith文庫は英国の初期的経済文献についてベストであるといわれています。 Kressについては経済学の概念を狭くとって英国以外の資料についても広く収集しています。 このMF版の購入によって本学の社会科学の古典情報が更に飛躍的に拡大することは明らかです。 例えば英国史の書誌として著名なGroseの Selected Bibliography of British History, 1660-1760, 1939 の第7章 Economic History には400件ほどの文献があげられ, このうち1800年以前に出版された資料が164件ほどあります。 このうち本学でオリジナル(異版を含む)で所蔵しているものは20%弱ですが, このMF版をチェックしてみますと70%程度の充足率があり, この文庫の計画的な収集の強さがうかがわれます。 本学ではドイツ・フランス文献を多く含むメンガー文庫また更にフランス文献に強いバート・フランクリン文庫を所蔵していますのでこのMF版の購入によって社会科学の古典文献情報について最大級の集積をもつことになるのは明らかです。

5. 利用について

  前述の目録類及びマイクロリーダーが社会科学古典資料センターに備付けてありますのでMF版の利用ができます。 またこのフィルムは貸出が可能です(2週間)。 このMF版の入手によって古典収集のための調査, 異版の研究に非常に有利な条件が整いました。 またこのフィルム利用によってオリジナルな資料の保存に役立ちます。 一方, 両文庫にもない貴重な文献がメンガー文庫, フランクリン文庫などに多数含まれていますので, これらのマイクロ化を図って行く方針であります。

(社会科学古典資料センター 岡崎 義富)



新規購入雑誌

  今年から次の雑誌を新規に購入します。 到着したものは, 国立本館購入分は接架室2階の新館雑誌コーナーに展示しますのでそちらで閲覧して下さい。 小平分館購入分は書庫内に置いてありますので, 学部学生の諸君はカウンターで請求して下さい。

国立本館購入分

Acta monetalia. Frankfurt. (A)
Angewandte Planung. Wurzburg. (6nos.)
Azania.Nairobi. (A)
Bibliographical Society of America. Paters. New York. (Q)
Bulletin of comparative labour relations. Deventer. (A)
Chronicle of higher education. Washington, D.C. (W)
Criminology. Beverly Hills. (Q)
Dialectice and humanism. Warsaw. (Q)
Dialectiques. Paris. (Q)
Etudes balkaniques. Sofia. (Q)
Hegel-Jahrbuch. Meisenheim a. Glan. (A)
Journal of black studies. Beverly Hills. (Q)
Journal of the London Mathematical Society. London. (6 nos.)
Jugoslovenski istorijski casopis. Belgrade. (Q)
Juvenile and family court journal. Reno. (Q)
Organizational behavior and human performance. New York. (B-M)
Pacific viewpoint. Wellington. (S-A)
Semain juridique. Ed. generale. Paris. (W)
Social service review. Chicago. (Q)
Studies in bibliography. Charlottesville. (A)
Zeitschrift fur Unternehmens- und Gesell schaftsrecht. Berlin. (Q)
Zeitschrift fur Volkskunde. Stuttgart. (S-A)

小平分館購入分

Health education journal. London. (Q)
Journal of aesthtics and criticism. Philadelphia. (Q)
Journal of linguistics. London. (S-A)
Journal of school health. Kent. (10 nos.)
Linguistische Berichte. Wiesbaden. (B-M)
Quinzaine litteraire. Paris. (B-W)
Русский язык в школе. Москва. (B-M)
Victorian newsletter. New York. (S-A)

(雑誌係)



参考室利用案内

参考室   昨年秋, 参考室が新しい装いのもとに開室しました。 場所は図書館の玄関を入って正面突当りの部屋, 従来和書係, 洋書係の事務室だった所です。 この部屋に, 新たに書架と閲覧机を入れ, 文献目録や辞典等の参考図書を集めて, 教官・院生・学生各位の自由な閲覧に供することになりました。
  開室時間は平日午前9時から午後5時まで, 土曜は午前中だけです。閲覧には, 閲覧票を作るとか, 学生証を提示するとかいった手続きは一切必要ありません。 自由に出入して自由に閲覧して下さい。 ただ一つだけ制限があって, ここに備え付けられた図書は室外に持ち出すことはできません。
  参考室備付けの図書をコピーしたい場合は, 参考室内に複写設備がありますから申し込んで下さい。 (もちろんこれ以外の一般の図書の複写も受付ます。) 複写の手続きは次の通りです。申込用紙に必要事項を記入し, 料金を経理課の窓口に払い込んで下さい。 料金は学内者の場合1枚40円, 学外者は45円です。 複写受付は, 平日は午前10時〜12時, 午後1時〜2時50分, 土曜は午前11時20分までですから, なるべく早めに来て下さい。 なお, 複写機の操作は館員が行ないます。無断で複写することはできません。
  参考室の書架は約6000冊の収容力があります。 これで書庫内の参考図書をすべてこの部屋に集められると良いのですが, 残念ながらそれには棚数が足です。 そこで参考室にどういう参考図書を出すかが大きな問題となりますが, 参考室スタッフとしては次のような方針を考えております。 現在, 接架室にかなりの数の参考図書が集められていますが, 建築中の新館が完成した暁はそこにできる学部学生用開架式図書室に, 接架室の参考図書の相当な部分が移される予定です。 こちらは学生用ということで和書を中心にした蔵書構成になると思いますが, これに対して参考室の方は洋書に力点を置いて集書を心掛けて行きます。 もちろん和書は全く置かないというのではなく, 必要なものは新館の方と重複しても備付けます。 ただその場合もどちらかと言えば, 辞典類よりは, 文献を探すための資料の方に重点を置きたいと思っています。
  こゝで参考室に置いてある資料の中から幾つか紹介します。
  参考室に入ると一番手前の棚にカーキ色の大きな本がずらりと並んでいます。 これは Natinal union catalog pre-1956 imprints というもので, 1956年よりも前に出版された世界各国の図書のうち, アメリカ合衆国とカナダの図書館に所蔵されているものの所在目録です。 内容はアメリカの Library of Congress の印刷カードを主体にした著者名目録になっています。 Aから順を追って刊行され, 現在までに650冊, Wの所まで来ています。 登録された図書館の数は700以上, 書物の点数は1,000万にのぼるといわれます。 National union catalog は1956年以後の出版物についても年を追って刊行され, 4年毎に累積版が出ています。
  Natinal union catalog に匹敵する広範囲なコレクションの目録としては, 英国の British Museum やフランスの Bibliotheque nationale の蔵書目録があります。 前者は大型本の上, 冊数も多いので参考室内には置かず, 書庫に入れてありますが, 閲覧を希望される方は遠慮なく申し出て下さい。 以上は鍛工書を収録した目録ですが, 雑誌論文を探すための資料もあります。 またこういった文献目録以外に, 日本及び欧米各国の百科事典, 人名辞典, 各分野の専門辞典もありますがこれらについては別の機会に紹介したいと思います。
  最後になりましたが, 参考室では, 資料を並べて置くだけではなく, 係員が図書館の資料全般に関して利用者の質問に応じています。 どのような事柄でも気軽に御相談下さい。

(大橋 渉)



〈会議〉

全国図書館大会 (昭和54年度)

  全国の図書館関係者および一般の参加者も含めての年一回の大会が今年は, 日本図書館協会, 東京都図書館協会等の主催のもとに, 東京西地区の大学, 公共図書館が主体となって10月25日, 26日, 27日の3日にわたって開催された。
  その中で大学図書館に関係の深いものとして次のような部会がもたれた。

  1. 大学図書館部会:
    テーマ「学術情報の流通体制と大学図書館」
    発表者「津田良成(慶応大), 田辺広(一橋大)」
  2. 問題別第2分科会:
    テーマ「地域の図書館活動を考える--第2部 大学図書館の地域組織の現状と問題点」
    発表者は各地区大学図書館協議会又は連絡会代表者。
  3. 問題別第4分科会:
    テーマ「図書館員の養成確保, 配置を考える」
    発表者「長尾公司(東北大), 山本信男(早稲田大), 吉村秀夫(神戸市外大), 天野善雄(国際医学情報センター)等」

(田辺)

国立国会図書館長と大学図書館長との懇談会 (中国・四国地区)

日 時 -- 昭和54年10月19日(金)
場 所 -- 松山商科大学図書館
出席者 -- 国立国会図書館長外4名, 大学図書館, 大学図書館部会長外23名
  松山商科大学図書館渡辺図書課長の進行により同大学元木館長の開会のことばにつづき, 伊藤松山商科大学長, 飯島大学図書館部会長, 岸田国立国会図書館長からそれぞれ挨拶があり, 飯島大学図書館部会長を座長に懇談が進められた。 まず森田連絡部長より「国立国会図書館の業務について」の説明があり, 地区大学図書館から自前にまとめられた質問, 要望事項につき活発な質疑応答が行なわれた。 なお主な質問要望事項はつぎのとおりであった。
  1. 質問事項。
    1. 官庁出版物の納入について。
    2. 諸外国との資料交換について。
    3. 国立国会図書館の日本における国際逐次刊行物データシステム(ISDS)国内センターとしての役割と活動について。
    4. Japan-MARCについて。
    5. 和書のオリジナルカタロギング。
    6. 学位請求論文(国内)の利用(閲覧・文献複写)の手続きについて。
  2. 要望事項。
    1. 所蔵調査や書誌事項の問い合せに対する回答をできるだけ早くお願いしたい。
    2. 貸出制限冊数の緩和をお願いしたい。
    3. 洋書速報に年間索引(著者)を付けることを検討していただきたい。
    4. 国立国会図書館貸出申込票(3枚1組)の無料配布をお願いしたい。
    5. NDLカードを書名のアルファベット順に配布して頂きたい。

(堀越)

三大学図書館協議会 (昭和54年度)

  11月9日(金) 神戸大学附属図書館が当番館で, 「ひょうご共済会館」に於て開催。

協議題
  1. 図書館の相互協力
  2. 当面の諸問題について


△図書館委員会
10月24日(水)
昭和55年度新規購入外国雑誌の選定を行なった。 (別掲)
△創立百年記念募金図書購入委員会
(第6回)
前期委員会に引続き開催。 継続審議中の収書計画について, 再検討。
△創立百年記念募金図書購入委員会
(第7回) 11月28日(水)
継続審議中の第2部門収書計画について, 各学部・研究所提出の計画に従い資料の選定を行なった。
△社会科学古典資料センター運営委員会
(第5回) 12月5日(水)
「(仮称)フランス経済学コレクションの受入について」他審議。




一橋大学図書館報 “鐘” No.3
1980年2月1日 発行
発 行 人
田辺広
編集委員
岡崎義富・大橋渉・佐々木正・佐藤英昭・田辺広・諸沢菊雄
発 行 所
一橋大学附属図書館