大伝馬町長谷川木綿店古帳
概要
当時の東京商科大学附属図書館員の談話によれば、長谷川商店が古帳面を整理した際に不要と判断されたものが古紙商を経て古書店にわたり、そこから東京商大附属図書館が入手したという。各資料の巻頭には「大正十一年五月八日 小池國三ヨリ寄贈」と記されているが、これは購入資金に山一証券の創業者として知られる小池國三氏の寄付金が充てられたという事情による。
木綿問屋仲間の資料が長谷川商店に伝来した理由は、(1) 江戸店のひとつ向店の長谷川次郎吉が株仲間廃止直前に仲間行事を務めた関係で仲間に関する資料が長谷川向店に保管され、(2) その後長谷川本家分家の統廃合に伴って長谷川商店に移されたためだと考えられている。本資料群に複数の店の経営関係資料が含まれているのも、本家分家の統廃合に起因するものと推測される。
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関連情報

※この資料は、デジタルアーカイブ「近代日本経済史・経営史」の収録タイトルです。
図書・論文
- 『東京市史稿 産業篇』 東京都、1935年~
- 『松阪市史 第12巻 史料篇 近世2 経済』 蒼人社、1983年
- 『三重県史 資料編 近世4 (上)』 三重県、1999年
- 宮崎正吉 「江戸大伝馬町太物問屋資料に就て」 (昭和11年東京商科大学卒業論文)
- 宮崎正吉 「江戸大伝馬町太物問屋資料に就て」 『一橋論叢』 10-2、1942年
- 北島正元編著 『江戸商業と伊勢店 : 木綿問屋長谷川家の経営を中心として』 吉川弘文館、1962年
- 賀川隆行 「江戸木綿問屋長谷川家の経営の転換」 『三井文庫論叢』 33、1999年
展示
- 平成22年度企画展示 「大江戸商売繁盛記 : 所蔵貴重資料から」
所在
- 附属図書館 貴重資料室 【貴:7】